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軽減税率を否定的に報道するテレビに物申す

臨時国会が閉幕し、いよいよ年末にさしかかりました。
国政では、税制大綱のとりまとめに向かって大詰めを迎えます。
そこで、大きな争点となっているのが、2015年の10月から予定されている消費税10%増税時に、増税対策としての軽減税率の導入をするのかしないのか、ということです。
与党内では、わが公明党が強力に軽減税率の導入を主張していますが、自民党が反対しており、非常に難しい状況にあります。
自民党が反対する理由としてあげているのが、第一に対象品目の選定の難しさであり、第二に複数税率によって事業者にかかる煩雑な事務負担ということです。
それらに対して、公明党としても当然、対応策を考えております。
まず、第一の対象品目については、外食と酒を除く食料品にする、ということです。
これは、総務省が家計調査をおこなう際に、食料品について細かく基準を設けているので、それをそのまま使用すべき、という考えです。
ですから、これから新しく基準を考える必要はありません。
すでに総務省が作った食料品の基準をそのまま使えばよいのですから。

次に、事業者の事務負担の問題です。
しかし、これについても公明党はちゃんと対応策を用意しております。
軽減税率を導入しているヨーロッパ各国では、流通段階ごとに商品にインボイスを添付しておりますが、それが大変に煩雑であり、さまざまな事業者が反対しているわけですが、公明党案では、現行の帳簿や請求書を活用した簡易な経理方式を提案しております。
ちょうど、本日の公明新聞の報道によれば、日本税理士会連合会、全国商工会連合会、日本商工会議所、日本百貨店協会、新日本スーパーマーケット協会などのいずれの団体も、公明党案を「実現可能」であるという認識を示した、とありました。
ただし、軽減税率の導入それ自体については、スーパーマーケット協会は賛意を示している一方で、日本商工会議所は「事務負担が増大する」ということで反対をしており、意見は分かれております。

いずれにしても、本年1月にまとめた本年度の税制改正大綱のなかで、消費税10%段階で「軽減税率を導入することをめざす」とある以上、来年度の税制大綱作りを進めているこの年末までに、導入への明確な方針を決定しなければなりません。

そこで私が気になるのが、軽減税率に対する否定的なテレビ報道です。
たとえば、本日のある民放によるニュース報道では、このようなことが報道されておりました。
「軽減税率の導入をめざす公明党は、食料品を対象にすべきである、と主張しておりますが、しかし、食料品を対象にするといっても、例えば、同じ餃子をスーパーマーケットで買えば軽減税率の対象になりますが、外食店で買えば、高い税率が適用されてしまいます。このように、軽減税率を食料品に絞ったとしても、対象品目線引きの困難さは変わりません」
これは、自民党が言っていることとまったく同じです。
つまり、テレビ各局の報道を見る限りでは、軽減税率に反対している自民党の主張をそのまま報道しているとしか思えません。

肝心の軽減税率を導入する目的を忘れて、このような枝葉末節なことを面白おかしく取り上げ、そして、軽減税率に反対するような報道のあり方には、おおいに疑問です。
軽減税率を導入する目的は、消費税増税によって市民の生活が苦しめられることがないようにする、ということが大きな目的なのです。
自民党やそのほかの政党(特に民主党)は、軽減税率の代わりに給付付き税額控除でよい、と主張していますが、その対象者は年収どれぐらいまでかは決まっていません。
しかも、その年収以上の人たちには、何も軽減措置がありません。
それでは、消費税増税によって生活が苦しくなってしまう人たちへの対策が不十分です。
逆に、軽減税率だと高額所得者にも恩恵が及んでしまう、という批判がありますが、しかしそれは、裏を返せば低所得者にすみずみまで恩恵が行き渡る、ということでもあります。

また、消費税増税は景気を悪化させる要因になります。それを緩和する効果も、軽減税率にはあります。
その意味では、山口代表が常々主張しているとおり、これは「経済対策」でもあるのです。
ある意味で、軽減税率による経済下振れを食いとめる「経済対策効果」は、ほかの経済対策よりもはるかに大きく実効性があると私は思います。

こうした、軽減税率の大きな目的からみれば、餃子をスーパーで買えば安く買えるけれど、外食店で買えば高くなる、などとテレビが面白おかしく報道しているような事柄は、取るに足らないほど小さなことに見えるはずです。
目先の小さなことにとらわれて、大局的な見方ができないのは、本当に嘆かわしいことだと思います。

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