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議会における政党の役割とは

昨日からさいたま市議会は、舞台を本会議から常任委員会に移して、それぞれの議案審議を進めております。
私は文教委員会に昨年に引き続いて所属しており、議案外質問の原稿を書くためにいろいろな資料を読み、思索しながら原稿をまとめました。
その間にも、市民の方からいろいろな相談や問い合わせで議会の公明党議員室に電話が入ったり、携帯電話に連絡があります。
それらの対応のために、役所の所管部署に問い合わせたり、場合によっては公明党の無料法律相談を紹介したりします。
さらに、道路の改修やカーブミラーの設置などの要望があれば、現地へ実際に見に行って状況を自分の目で確認したうえで、そうした要望を役所に伝えます。

そうした議員活動のなかで、昨日は民主党の代表選挙があり、野田首相が圧倒的な大差で再選された模様をニュースで見ました。
民主党は3年前の9月に鳩山政権が発足して以来、ちょうど3年がたちますが、この3年間で政権を担うことの責任の重さをいろいろと学習したことでしょう。
野党だったときは、与党の出す法案に「反対、反対」と叫んでいればよかった、お気楽・極楽な政党でしたが、いざ政権を担うとなれば、ただ反対を叫べばよい、というわけにはいきません。
ところが、民主党という政党は、与党になった今でも、「反対を叫ぶこと」が習性になって抜け切れないのか、党内で決定されたことでも平気で無視する議員が後を絶ちません。

考えてみればわが国の政治は、いわゆる55年体制によって、万年与党の自民党と万年野党の社会党の「疑似2大政党」の時代が長らく続きました。
野党である社会党は、自分たちが政権につくはずがないので、どんな政策に対しても「反対」を叫んでいれば、それでよかったのです。それは、そのほかの野党もある意味で同じだったと思います。
しかし、その55年体制が崩壊し、政権交代可能な状況へと変化しました。
にもかかわらず、与党に反対するのが野党の役割だ、と思い込んでいる現在の野党やマスコミや国民がおおぜいいます。

確かに、野党は与党をチェックする役割が期待されているので、「反対」を叫ぶことも大切です。
しかし、重要な政策については与野党がお互いの主張を相容れて「合意」を形成していくことも必要です。
今回の「社会保障と税の一体改革」は、まさにその好例とすることができました。

そうした「合意」を形成することは、健全な議会政治における政党の役割の1つだと思います。
もしも政党がなく、議員だけがさまざまな意見を主張するだけでは、合意に達することはできません。
さまざまな意見があるのは当然のこととして、それをまとめて政党として1つの意見に集約し、そして異なる政党間で調整することが議会政治では不可欠です。
その際、政党間で合意した内容には、議員個人として反対であっても従うのが組織のルールであり、世の中の常識です。
ところが、民主党はそういう「常識」を持ち合わせていない議員がかなりたくさんいるようです。

たとえば、今回の民主党の代表選挙に立候補した原口・元総務相は「自分が代表になったら、三党合意は破棄する」ということを平然と言いました。
これは、組織のルールという基本的なことをわかっていないことを自ら暴露したような発言でした。
原口のほかにも、こういうことを平然と言うような議員がたくさんいる民主党は、政党としての体をなしていません。
このような政党が、議会政治で責任をもって「合意を形成する政治」を担うことができるとは思えません。

そういうことが露呈した、今回の民主党代表選挙でした。

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