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衆議員の1票の格差是正と抜本改革

昨年来、大きな課題の1つである、衆議院議員の1票の格差是正の問題と定数削減について、野田総理は「1票の格差是正を優先」と発言したことが報道されていました。
もちろん、1票の格差是正は喫緊の課題です。
ですから、小選挙区の「0増5減」案は妥当な案だと私個人は思います。
(ところが、民主党の樽床幹事長代理は、「首相の格差是正先行は、個人的見解に過ぎない。民主党としては格差是正と定数の80削減はセットである」という趣旨の発言がありました。民主党という政党は、あいかわらず首相の発言でさえ、簡単にひるがえしてしまう政党なんですね)

それとともに、定数削減も喫緊の課題です。ただし、民主党のいう、削りやすい比例代表80削減というのは、前にも言ったとおり、私は反対です。
なぜなら、現行の「比例代表並立制」という衆議員の選挙制度は、小選挙区300対比例代表200という、3対2の比率で制度設計がされていたからです。

その3対2という比率が、現在の比例区180から80を削減して100に減らしたとすれば、3対1に変わってしまいます。
これは、小選挙区の民意のゆがみを比例代表で是正するという「比例代表並立制」の制度の根幹を変質してしまうことになります。
ですから、比例代表を80削減するという民主党の案は、単に数を減らすということにとどまらず、制度の変質を意味するのです。
ならば、制度の抜本改革とセットで考えなければなりません。

最近、自民党の石原幹事長が衆議員の選挙制度改革ということで、中選挙区復活の超党派の議員連盟に名を連ねた、ということが報道されていました。
このことは、いろいろな思惑があるようですが、私としては、歓迎すべきことだと思っています。
ぜひ、選挙制度の抜本改革を民主党にも真剣に考えてほしいと願います。

コメント

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    いつもお世話になっています。
    そもそも衆議院議員の選挙制度は、抜本的な改革が必要であると言うことは、私も以前から自分のブログで言っています。
    小選挙区制では、有権者(投票者)の過半数票を獲得したら100%当選します。
    その場合、過半数を取ったから当然ではないか?と思われますが、逆に考えると選挙遊説の際に聞こえの良いとこを言っていれば当選してしまうということです。
    仮に当選後ね後からその約束を守るか?守らないか?は関係なく・・です。
    この選挙制度の結果、マニフェスト違反も起きていますし、有権者の政治不信が増大してしまっている原因でもあると思っています。

    • 松下壮一
    • 2012年 3月 08日

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    マサキングさん、コメントをいただきまして、誠にありがとうございます。
    小選挙区制というのは、イギリスの労働党と保守党、あるいはアメリカの民主党と共和党のように、階級的もしくはそれに準ずるような大きな利害対立がある社会では有効ですが、日本のようにそうした階級的な利害対立がほとんどなく、ほぼ均質な社会にはなじみにくい、という指摘はかなり以前からされていました。
    その意味では、イギリス以外のヨーロッパ諸国のように、「穏健な多党制」を前提として、比例代表に重点をおく選挙制度が我が国の体質に合った選挙制度であると思います。
    日本では、疑似的な二大政党制らしきものができても、それによって政策競争が生まれるわけではなく、政局を意識した不毛な対立ばかりを繰り返し、政治が前に

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