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日本政治史上最大の“ギャグ”だった民主党のマニフェスト

民主党のマニフェスト

今さら、と思われるでしょうけど、2年前の衆院選挙のときに民主党が作ったマニフェストを改めて眺めていて、ふと気がついたことがあります。
それは、このマニフェストに書かれていることができたら、一見、生活ががらりと変わりそうだ、という期待を持たせるものに見えるけれども、このようなことは、できるわけがないことを、2年たった今、はっきりと国民の皆様もわかったはずだ、ということです。
いまさら、このマニフェストに書かれている内容を1つ1つ取り上げて論評はしません。ここに書かれていることの1つ1つが、いまだにまともに実現できていないものばかりであることは、誰でもわかっているからです。
実際に、民主党最高顧問である藤井裕久・元財務大臣は、このマニフェストをつくったとき、党内で「本当にこういう政策を実現することができるのですか?」という疑問の声があがったとき、「財源がなくてできなかったら、そのときは、“ごめんなさい”といえばいいんだ」と言い放ったことが当時の読売新聞にすっぱ抜かれたことがありました。
最初から、できないとわかっていたことをあえてマニフェストに掲げて国民をだましたわけです。
その目論見どおりに、まんまとこのマニフェストに騙された人が大勢いました。そうした人のなかの多くは、自分が騙されたことに気がついたのではないでしょうか。あるいは、まだ自分が騙されていることに気がついていない人も、あるいは「自分が騙された」ということを認めたくない人も、まだまだ大勢いるかもしれません。

このマニフェストは明らかに現実離れしたものであることは疑いようがありません。たとえば、テレビのお笑い番組のなかで、芸人さんたちが現実離れしたことを言っても、誰もなんとも思いません。それはギャグだとわかっているからです。
しかし、政治を担う責任感を持った人間であれば、そのようなギャグをマニフェストにしてしまうことはできません。それは、無責任の誹りを受けるからです。

しかし、現実にそのような無責任なことをやってのけて、政権交代にまんまと成功したのが、今の民主党政権です。
私は、この政権交代こそが、日本政治史上、最大のギャグだったと思います。
政治というのは、今の現実を作り上げているさまざまな政策の上に存在しています。大きな政策変更というのは、そう簡単にできるものではありません。なぜなら、その1つ1つの政策のもとには、何万人、何十万人、何百万人という人たちが、それによって仕事をしていたり、生活をしているからです。
それを政権が変わったからといって、コロコロと廃止したり、まったく違うものに変更したりすれば、それによって仕事を失い、生活できなくなる犠牲者を大量に出してしまうことになります。
つまり、政策を廃止したり変更することは、いかに至難なことであるか、ということです。そして、その至難なわざにまじめにきちんと取り組むのが本当の政治なのだと思います。
国民受けすることをしゃべって、それによって政権をとろうとするやり方はだめだ、ということを民主党政権によって日本人は学ぶことができました。
とすれば、今の日本の政治・経済の停滞という大きな代償も、その“勉強代”だったという意味では、無駄ではなかったと思います。
ただ、これ以上、日本の政治・経済の停滞をほうっておくわけにはいかないところまで、わが国は追い詰められていることも知らなければなりません。

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