ブログ

ノンフィクション・コミック「笑顔の挑戦」が発刊

私がかつて勤めていた出版社から、筋ジストロフィーという難病と闘って15歳で亡くなった少年とその家族のドキュメンタリー風のコミックが発刊されました。
タイトルは、「笑顔の挑戦」(第三文明社刊、税込580円)です。

コミック〈表紙)

このコミックが発刊されたのを見て、ひそかに深い感慨にひたりました。
このコミックは、教育雑誌『灯台』で連載されたものを単行本化したものですが、そもそも、『灯台』という雑誌にこうしたマンガを連載すること自体、珍しい試みだったのです。
しかし、一人の少年とその母親による、「死」と向き合いながらも壮絶な「生き方」を貫いた実話を、多くの人に伝えるために、ぜひ、マンガという形で連載したい、という思いが、当時の私には強くありました。
幸い、すぐれた漫画家と作家にめぐまれ、実話をもとに迫真のストーリーとタッチでこのマンガが描かれ、つくられていきました。
その陰には、担当を引き受けてくれた優秀な編集者の並々ならぬ苦労もありました。

コミック(記事中)

そうしたことがすべて凝結して生み出されたのが、このコミック「笑顔の挑戦」でした。
筋ジストロフィーという病気は、徐々に筋肉が弱って動かなくなり、最後は死んでしまう病気です。

現代の医学では、まだ治療法は見つかっていません。
しかし、現在、世界中で研究がされております。
明るい希望の光が見えたのは、先日、宇宙から帰還した日本人の宇宙飛行士・古川聡さんが、宇宙船のなかでおこなった、タンパク質の結晶成長実験が成功したことです。
この実験の結果を分析することにより、筋ジストロフィーなどの病気の原因が解明され、病気に効果的な薬を開発することもできるといわれています。

ともかく、日々、筋力が衰え、歩けなくなり、動けなくなって、死が確実に迫ってくるという、絶望に襲われそうな毎日を、わずか15歳で亡くなるまでの間、この少年は「生きる」という強い意志と炎を燃やし続けて生き抜きました。
この実話は、私たち多くの人間に対して、生きていくうえでの大きな勇気と力を与えてくれます。
このコミックが多くの方の手に取られ、そして、充実した生き方への一助になってくれることを、心から願っております。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP