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もしも比例代表連用制だったら、2009年の衆院選の選挙結果は……?

共同通信社は3日、衆院選挙制度改革に関して、現行の小選挙区比例代表並立制ではなく、公明党や国民新党が主張する同比例代表連用制もしくは、社民党が求める同比例代表併用制に転換した場合に、2009年の衆院選の選挙結果がどうなるかを試算した結果を発表しました。
その結果、比例代表連用制でも比例代表併用制でも、民主党が308議席を獲得した比例代表並立制とは大きく異なり、どちらであっても、単独過半数を割り込み、自民党は微増、中小政党は大幅に議席を伸ばすことがわかりました。

まず、小選挙区比例代表連用制で試算した結果は、以下のとおりです(カッコ内は、現行の比例代表並立制による結果)。
民主党……232(308)
自民党……126(119)
公明党……49(21)
共産党……29(9)
社民党……11(4)
みんなの党……16(5)
国民新党……5(3)

そして、社民党が求める小選挙区比例代表併用制で試算した結果は、以下のとおりです(カッコ内は、現行の比例代表並立制による結果)。
民主党……226(308)
自民党……132(119)
公明党……54(21)
共産党……33(9)
社民党……17(4)
みんなの党……20(5)
国民新党……9(3)

そもそも、小選挙区制度は、選挙区において1人しか当選しないため、当選した1人以外に投票した票はすべて「死票」(有権者の意思が反映されない)となってしまい、民意をもっとも反映しにくい制度であり、大政党には極端に有利で、中小政党には極端に不利であることが昔からいわれていました。
現行の小選挙区比例代表並立制は、その小選挙区制の欠陥を少しカバーするために、比例代表の部分を付け足しただけの制度なのです。

しかし、社民党の提案する小選挙区比例代表併用制や、公明党や国民新党が提案する小選挙区比例代表連用制は、名前こそ、現行の制度と似た名前ですが、比例代表を重視する点で大きく異なります。
ただし、社民党の提案する小選挙区比例代表併用制では、詳しい説明は省きますが「超過議席」が認められるため、総定数が増えてしまうことがあります。
実際に、2009年の選挙結果で試算した結果、議員定数480に対して、「超過議席」が28増えてしまって、総定数は508になってしまいます。これでは、定数削減を求める世論に逆行してしまうという批判を免れません。
しかし、比例代表連用制ならば、総定数は増えず、しかも現行の制度と同じように選挙区と比例代表の2票制であるため、有権者に対して、制度の変更を受け入れてもらいやすい、という利点があります。

大政党である民主党や自民党に有利に働くけれども、有権者が投票した票の半分近くが「死票」になってしまう現行の制度よりも、より民意を反映しやすく、なおかつ現行の制度に最も近くて定数も増えることがない「小選挙区比例代表連用制」への制度改革を、私もおおいに期待して、現在の選挙制度改革の成り行きを見つめてまいりたいと思います。

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