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松下壮一について
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さいたま市議会9月定例会 代表質問

5.デマンド型交通システムについて
(1)完全自動リアルタイム・フルデマンド交通システムについて
(2)交通弱者の移動支援について

〇松下議員 次に、5番、デマンド型交通システムについて伺います。
 これまでデマンド型交通とは、過疎地域などの交通空白区において、定時定点運行の交通システムでは膨大な赤字を生むため、必要なときに必要な場所へ運ぶデマンド型交通で対応するのが、従来の考え方でした。ですので、さいたま市のような都市部では、デマンド型交通はなじまない、またコスト面でも割高であるとして敬遠されてきました。
 しかし、高齢化が進み、マイカーや自転車の運転ができない高齢者が増加している昨今、市民が求める公共交通として、デマンド型交通に改めてスポットが当てられるようになっております。実際に埼玉県内だけでも、都市部である川越市、北本市、志木市など、幾つかの自治体において、既存のバス路線やコミュニティバスが十分あるにもかかわらず、デマンド型交通を運行させております。これらのデマンド型交通は、あくまでも交通空白区などの地域限定であったり、時間帯を限定したり、あるいは利用者を限定するものであることが多く、あくまでも既存の交通システムを補完するものとして位置づけられております。
 しかし、そうした従来のデマンド型交通の常識を覆すものが、完全自動リアルタイム・フルデマンド交通システムです。長ったらしい名前なので、略称としてSAVSと呼ぶことにします。これは、はこだて未来大学が開発したシステムであり、一口で言えば、バスやタクシーなど全ての公共交通サービスをクラウド化し、人工知能によって集中制御するというものです。
 このSAVSは、過疎地域に限定されてきた従来のデマンド型交通とは全く異なり、大規模な都市、例えば東京やニューヨーク、ロンドンのような大都市でも運用が可能なシステムであると言われています。そして、導入コストも、ランニングコストも従来とは異なり、非常に安価であることも特徴的です。具体的な利用イメージとしては、基本はスマホやタブレットを利用するわけですが、それらを持たない利用者のために、電話でオペレーターに乗車位置と降車位置を伝えることによって利用できるようになります。電話を受けたオペレーターは、利用者にかわってタブレットに入力し、そして交通事業者は、タブレットに示された情報に従って運行するわけです。
 このSAVSについて、函館市内では2014年度に中規模の実証実験を、さらに2015年には大規模な実証実験を行っており、システムが問題なく稼働することが実証されております。まだこのシステムを採用する自治体はなく、これからという段階ですが、はこだて未来大学では、このSAVSの実用化を推進することを目的とした、大学発のベンチャー企業である株式会社未来シェアを本年7月に設立し、既に幾つかの自治体や企業などから、実運用に関する引き合いがふえているそうです。
 さいたま市の場合、こうしたSAVSを導入することは、現時点では考えにくいと思っております。しかし、最初に述べたとおり、人口減少と高齢化がますます進むとともに、バス事業者やタクシー事業者の経営もますます悪化していく中で、経営の論理からいえば、ますます路線や台数を減らしていく方向に向かわざるを得ません。それでは、利用者の利便性を損なうばかりです。そうした将来を見据えたときに、大都市に見合ったデマンド型交通を導入する時代は、近い将来必ず来ます。そのときに備えて、SAVSについての研究も進めるべきと思いますが、見解を求めます。
 また、交通弱者の移動支援について、現在、福祉タクシーや自動車燃料費の助成制度があります。しかし、これだけでは、そうした障害者以外の高齢者や交通弱者を移動支援することができません。
 そこで、利用者を限定するなどしたデマンド型交通システムの導入が必要と考えますが、見解を求めます。

〇日野徹副市長 松下壮一議員御質問の5 デマンド型交通システムについて、(1) 完全自動リアルタイム・フルデマンド交通システムについてお答え申し上げます。
 本市では、御案内のとおり広域輸送を担う鉄道網が発達しており、その鉄道駅に向かう民間バス路線網が、市民の身近な足としての役割を担っているところでございます。路線バスが不十分な交通空白不便地区等を対象に、補完交通としてコミュニティバス等を導入しているところでございます。
 デマンド型交通につきましては、決まった時間に決まった路線を走るバスの運行が難しい地域での輸送サービスとして、県内各市におきましても導入が進んでおり、コスト面での課題はあるものの、有効な移動支援策であるものと認識しております。
 議員御提案の完全自動リアルタイム・フルデマンド交通システムにおきましては、研究段階にあるとはいえ、対象エリアを過疎地域ではなく、都市部を対象とすること、固定経路を持たず、呼び出しに応じて乗り合いをしながら乗客を目的地まで届ける従来のタクシーとバスの性格をあわせ持ったシステムであること、デマンド受付から配車まで、リアルタイム全自動で事前予約が不要であることなど、これまでにない特性が紹介されており、大変有効な手段と認識しております。当該交通システムについては、実験段階であり、まだ課題の整理が残されていることなどから、今後の研究状況を注視してまいりたいと考えております。

〇本間和義副市長 松下議員御質問の5の(2) 交通弱者の移動支援についてお答えいたします。
 交通弱者の移動支援につきましては、現在、福祉タクシー利用料金や自動車燃料費の助成、リフトつき自動車の貸し出し等、またシルバーライフサポート事業なども実施しているところでございますが、急速に高齢化が進展しつつあります本市におきましては、高齢者の移動支援につきましては、重要な政策課題と考えております。
 本年4月から関係部局が連携して、交通弱者への移動支援について検討を開始したところでございます。具体的には、保健福祉局、子ども未来局、都市局によります公共交通等福祉移動支援に関する勉強会を開催し、NPOや民間事業者が行う移動支援事業についての事例調査や本市における既存事業についての情報共有、また活用の可能性の検討、移動支援の対象者増についての意見交換などを行ったところでございます。
 この勉強会におきましては、市の社会福祉協議会が地域包括支援センターに行ったアンケートの結果、行政サービスや地域資源として、移動支援が不足しているとの意見が多くあったとの報告がありました。また、公共交通の役割と福祉目的の個別運送は、役割が異なるため、区分して検討を進めるべきではないかという議論も行われております。交通弱者の移動支援につきましては、今後も本市のような都市部において継続可能な事例について調査を進めるとともに、施策の具体化に向けた検討を進めてまいることとしており、御指摘いただきましたデマンド型交通システムにつきましては、移動支援のあり方について広く検討する中で、庁内でしっかりと検討を進めてまいりたいと考えております。



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